【インド生活】Navratri(ナヴラトリ)とは?9つの夜に込められた意味とガルバ、断食文化

インドの行事

次のワクワクする予定、もう決まってますか? どうもSINK夫婦です。

今回のブログは、10月にインド各地で盛り上がる「Navratri(ナヴラトリ)」についてです。

Navratriは、女神ドゥルガーの9つの姿を称える9日間のヒンドゥー教の祭りです。2026年は10月11日から始まり、期間中はガルバと呼ばれる伝統舞踊や、断食文化など、地域や家庭によってさまざまな過ごし方があります。今回は、そんなNavratriの基本を整理してみました。

Navratriとは?語源と意味

Navratriという言葉は、サンスクリット語の「nava(9)」と「ratri(夜)」を組み合わせたもので、直訳すると「9つの夜」という意味になります。「ratri」自体に女神という意味はなく、あくまで「夜」を指す言葉です。

その名の通り、Navratriは9つの夜にわたって女神ドゥルガーの9つの化身(ナヴァドゥルガー)を1日ずつ祀る祭りとされています。背景には、ドゥルガーが悪魔マヒシャースラを倒したという神話があり、善が悪に勝利したことを祝う意味合いも込められているそうです。

2026年のNavratriはいつ?

Navratriは年に複数回ありますが、最も広く祝われるのは秋の「シャラド・ナヴラトリ」です。2026年は10月11日(日)にガタスターパナ(儀式の開始)が行われ、10月19日(月)のマハー・ナヴァミーまで9日間続きます。翌10月20日(火)は、ドゥルガーの勝利を祝う「ヴィジャヤダシャミー(ダシェラ)」にあたります。

そのため、10月11日から20日にかけて、インド各地でお祭りムードが続くことになります。

ガルバ(Garba)—グジャラート発祥の伝統ダンス

Navratriの期間中、特に西インドのグジャラート州を中心に踊られるのが「ガルバ」です。「ガルバ(garbha)」はサンスクリット語で「胎内・子宮」を意味し、中に灯りをともした素焼きの壺「ガルバディープ」を囲むように輪になって踊るのが伝統的なスタイルとされています。この壺の灯りは、生命や神聖なエネルギーの象徴とされているそうです。

ダンディヤと呼ばれる棒を使って踊る「ダンディヤ・ラース」もガルバの一種として知られています。もともとはグジャラートの地域行事でしたが、現在はインド各地やインド系コミュニティの間で広く親しまれているようです。実際、バンガロールでもNavratriの時期になると、ショッピングモールやコミュニティホールなどでガルバ・ダンディヤのイベントが数多く開催されます。

衣装も見どころのひとつです。女性は「チャニヤ・チョリ」と呼ばれる、鏡飾りや刺繍をあしらったスカート・ブラウス・肩掛け布の3点セット、男性は裾の広がった上着「ケディヤ」にドーティやチュリダールを合わせるのが伝統的なスタイルとされています。

なお、ガルバが踊られるのはNavratriの時期だけではありません。グジャラートでは結婚式の前夜祭などでもガルバが披露されるほか、ダンス教室では年間を通してレッスンや発表会が行われています。

Navratri Fasting—断食文化

Navratriのもう一つの大きな特徴が、断食(ヴラト)の習慣です。厳密なルールは家庭や個人によって異なりますが、一般的には小麦や米などの穀物、豆類、にんにく・玉ねぎ、肉、アルコールを避け、代わりに果物や乳製品、じゃがいも、そばの実の粉(クットゥ)、ひしの実の粉(シンガラ)などを使った軽い食事をとる人が多いようです。

ただし、9日間すべてを厳格に断食する人ばかりではなく、初日と最終日のみ、あるいは全く断食をしない人も多く、過ごし方は本当にさまざまだそうです。

ちなみに、断食(ヴラト)自体はNavratri限定の習慣ではありません。ヒンドゥー教では、月曜はシヴァ神、火曜はハヌマーン神というように曜日ごとに断食をする人がいたり、太陰暦で月2回訪れる「エーカーダシー」の日にヴィシュヌ神への断食をしたりと、年間を通してさまざまな断食が行われています。熱心な人ほど断食の頻度が高くなる、というのもインドらしい奥深さのひとつです。

日本で「断食」というと、ダイエットや健康法としてのイメージを持つ方も多いかもしれません。一方でヴラトは、特定の神様への祈りとセットで行われる信仰の実践がベースにあり、体調面のメリットはあくまで副次的な位置づけとされています。同じ「食べない」という行為でも、根底にある目的が異なる点は興味深いポイントです。

地域によって異なる祝い方

Navratriはインド全土で祝われる祭りですが、その過ごし方は地域によってかなり異なります。西インドのグジャラートではガルバやダンディヤが中心ですが、東インドの西ベンガル州では「ドゥルガー・プジャ」として、精巧な仮設の祭壇(パンダル)を各地に設置し、ドゥルガー女神像を祀るスタイルが主流です。

また、南インドのカルナタカ州でも、Navratriと同じ10月11日から「マイソール・ダシャラ」と呼ばれる大規模な祭りが始まります。象の行列やマイソール宮殿のライトアップなどで知られ、ガルバとはまた違った形でNavratriの時期を祝う代表的な行事のひとつです。

まとめ

Navratriは、語源としては「9つの夜」を意味する祭りですが、実際にはダンス、断食、神話など、さまざまな要素が重なり合った奥深い行事です。地域によって祝い方も大きく異なるため、インドに住んでいると、同じ祭りでもいろいろな顔があることに気づかされます。

これから10月にかけて、街のあちこちでガルバやダンディヤのイベントを見かける機会が増えそうです。

よくある質問

Q. Navratriとはどういう意味ですか?

A. サンスクリット語の「nava(9)」と「ratri(夜)」を組み合わせた言葉で、「9つの夜」を意味します。9日間にわたって女神ドゥルガーの9つの姿を祀ることに由来します。

Q. 2026年のNavratriはいつからいつまでですか?

A. 2026年は10月11日(日)から10月19日(月)までの9日間で、翌10月20日(火)がヴィジャヤダシャミー(ダシェラ)にあたります。

Q. Navratriの間は必ず断食しないといけませんか?

A. いいえ、断食のスタイルは家庭や個人によって異なります。9日間すべて断食する人もいれば、一部の日だけ、あるいは断食をしない人もいます。

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