次のワクワクする予定、もう決まってますか? どうもSINK夫婦です。
今回のブログは、運転手さんに教えてもらったシリーズで、南インドの行事「ヴァララクシュミー・ヴラタム」についてです。
ヴァララクシュミー・ヴラタムは、既婚女性が家族の幸せを願ってラクシュミー女神を祀る行事で、カルナータカ州を含む南インドでは毎年この時期に行われています。家にラクシュミー像を飾り、女性同士で行き来しながらお祈りをするのが、毎年の恒例なのだそうです。
ヴァララクシュミー・ヴラタムとは
ヴァララクシュミー・ヴラタムは、南インドの既婚女性が中心となって行う、ラクシュミー女神への祈願行事です。
シュラーヴァナ月の満月直前の金曜日に、毎年行われるとされていますが、地域や計算方法によって日付が前後することがあるそうで、2026年は8月21日とのことでした。
カルナータカ州のほかでも広く行われている行事で、家庭の繁栄や夫・家族の健康を祈る意味合いがあるそうです。
この日にヴァララクシュミーを祀ることは、富・豊穣・学問・愛情・名声・平和・喜び・力という、ラクシュミー女神が持つとされる8つの側面(アシュタラクシュミー)すべてを拝むのと同じご利益があると考えられているとのこと。
なお、英語の会話では単に “Lakshmi Puja” と呼ばれることも多く、カルナータカ州では「マハラクシュミー・ハッバ」(Habba はカンナダ語で「お祭り」の意味)と呼ばれることもあるそうです。運転手さんが最初にこの行事を話してくれたときも、まさに “Lakshmi Puja” という言い方でした。
由来となった言い伝え
言い伝えによると、この行事の起源は南インドのクンディナという町に住んでいたチャルマティという女性の物語にあるとされています。夫や姑によく尽くす信心深い女性だったチャルマティの夢にラクシュミー女神が現れ、家族の幸せを授ける「ヴァララクシュミー」への祈り方を教えたのが始まり、という言い伝えなのだそうです。
もうひとつ、シヴァ神が妻パールヴァティーにこの行事の功徳を語ったのが起源だという言い伝えもあり、地域や家庭によって伝わる物語は少しずつ異なるようです。
行事の流れとカラシャの飾り付け
一般的な流れとしては、まず家や祭壇まわりを掃除してランゴリ(装飾模様)を描き、カラシャ(壺)に米・ウコン・コイン・ビンロウの葉などを入れて、上にココナッツを乗せます。そこに顔や宝飾、新しいサリーを着せてラクシュミー女神に見立てて祀るのが伝統的なスタイルなのだそうです。カラシャそのものを女神に見立てて飾る、という点が特徴的だと感じました。
祈りの中では、既婚女性がウコンで染めた黄色い糸を手首に結びます。これは夫婦の絆と夫の無事を願う意味が込められているとのことで、この糸は自然に取れるまでそのまま身につけておくのが習わしなのだそうです。
運転手さんのご家庭では、この祈りの時間を毎年朝と夕方の2回設けているとのことでした。
女性同士が行き来し、男性は留守番
ヴァララクシュミー・ヴラタムは女性中心の行事で、毎年男性は基本的に家で待機するのが習わしなのだそうです。
運転手さんのご家庭でも、奥さんが当日ご近所のお友達の家を3〜5軒ほど訪ね歩き、それぞれの家でプジャに参加するのが毎年の恒例なのだと教えてくれました。訪問先ではバナナなどをいただいて帰るのが習慣とのことです。
カラシャに着せるサリーは、毎年必ず新しいものを用意するのが決まりなのだそうです。奥さんはこの日のために新しいサリーを新調し、まずはそのサリーをカラシャに着せて女神を装います。行事が終わった後は奥さん自身がそのサリーを身につけるのだと教えてくれました。一般的には、カラシャに着せたサリーは他の既婚女性に贈られたり、翌年のために保管されたりする家庭もあるようですが、運転手さんのご家庭では奥さん自身が身につけるのが習わしとのことです。一枚のサリーが、女神への奉納品から実際に着るものへと役目を変えていくのが印象的でした。
だからこそ運転手さんは毎年この日、自分が家で留守番をする必要があり、私に在宅勤務の予定を確認してきたというわけでした。
まとめ
私たち自身がこの行事に参加する機会はありませんが、運転手さんとの何気ない会話から、南インドで毎年繰り返される家庭行事を知ることができました。バンガロールで暮らしていると、こうした地元の習慣をふとした瞬間に教えてもらえることがあります。
追記(2026年8月21日)
運転手さんや同僚がPujaの写真を送ってくれたので貼ります。

床に書く装飾模様はKokamもしくはRangoliと呼ばれるもので、祈りと歓迎のアートです。
花の形=美しさ、純粋さ、神聖さ
円形=宇宙、永遠、調和
幾何学模様=宇宙の秩序
足跡=女神が家に入ることの象徴
色の組み合わせ=喜び、繁栄、平和


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