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今回のブログは、毎年10月2日に訪れるインドの国民の祝日「ガンディー・ジャヤンティ」についてです。
ガンディー・ジャヤンティとは、インドの3大国民の祝日のひとつ
ガンディー・ジャヤンティは、マハトマ・ガンディーの誕生日を記念する国民の祝日です。毎年10月2日に固定で行われます。独立記念日(8月15日)、共和国記念日(1月26日)と並ぶ、インドの3大国民の祝日のひとつです。
この日は全国的に学校や銀行、政府機関などが休業となります。私たちが暮らすバンガロールでも、多くのオフィスや店舗がお休みになる予定です。ちなみに2007年、国連総会はガンディーの功績をたたえ、10月2日を「国際非暴力デー」に制定しました。インド国内だけでなく、世界的にも意味を持つ日といえます。
マハトマ・ガンディーの生い立ちと非暴力の思想
ガンディーは1869年10月2日、現在のグジャラート州ポールバンダルで生まれました。本名はモーハンダース・カラムチャンド・ガンディーといいます。「マハトマ(偉大な魂)」という尊称は、後年つけられたものです。
ロンドンで法律を学んだ後、ガンディーは弁護士として南アフリカへ渡りました。そこで直面したのが、深刻な人種差別でした。この経験の中で確立していったのが、「サティヤーグラハ(真理の把持)」と呼ばれる非暴力の抵抗運動の思想です。この考え方は、のちのインド独立運動の中核となっていきます。
インド独立運動の指導者として、そして最期
南アフリカから帰国したガンディーは、インド独立運動の指導者として活動を本格化させます。中でも有名なのが、1930年の「塩の行進」です。イギリスによる塩税に対し、多くの人々が非暴力の抗議として長距離を歩きました。この出来事は、サティヤーグラハを象徴する運動として知られています。
1942年には「クイット・インディア運動」を提唱し、独立への機運をさらに高めました。そして1947年、インドはついに独立を果たします。しかし、その半年後の1948年1月30日、ガンディーはニューデリーで凶弾に倒れました。78歳でした。独立という悲願を見届けた直後の死は、インドにとって大きな衝撃だったと言われています。
なぜ10月2日が祝日に?世界的にも記念される日に
ガンディーの死後、その功績を後世に伝えるため、インド政府は誕生日である10月2日を国民の祝日に定めました。以来、ガンディー・ジャヤンティは追悼と、非暴力・真実といった彼の価値観を見つめ直す日として続いています。
さらに2007年、国連総会は決議によって10月2日を「国際非暴力デー」として制定しました。ガンディーの思想は、マーティン・ルーサー・キング牧師やネルソン・マンデラ氏など、世界各地の指導者にも影響を与えたと言われています。インド一国の記念日にとどまらず、世界的な広がりを持つ日になっている点も、この祝日の特徴です。
この日は「ドライデー」、お酒とお肉にも制限が
ガンディー・ジャヤンティの当日は、全国で「ドライデー」となります。お酒の販売・提供が禁止されるためです。レストランやバーの多くは、この日アルコールを扱えなくなります。旅行や出張でインドに滞在する予定がある方は、念のため知っておくと良いかもしれません。
実は制限を受けるのはお酒だけではありません。動物の屠殺や生肉の販売も禁止されるため、私たちが暮らすバンガロールでも、レストランで生肉を捌いての提供はできなくなるそうです。ただし冷凍のお肉であれば扱えるとのことで、非菜食メニューが完全になくなるわけではないようです。これは現地の運転手さんから聞いた話ですが、実際にバンガロール市内でも動物の屠殺・食肉販売を禁止する通達が出されています。
実際、2018年にはバサヴァナグディ地区のKFC店舗が、当日に非菜食メニューを提供していたとして警察に一時閉鎖させられたこともあったそうです。それだけ、このルールは厳格に運用されているということです。
各地で行われる追悼行事
そのほか、学校や政府機関、銀行などが休業となります。各地では献花や祈りの集いが開かれ、ガンディーが好んだ賛美歌が斉唱されます。ニューデリーの慰霊碑「ラージ・ガート」には、多くの人が訪れるそうです。派手なお祭りというよりは、静かに故人をしのぶ、追悼の色合いが強い一日という印象です。
今もインドの日常に息づくガンディーの存在
ガンディーの存在感は、祝日だけにとどまりません。私たちが暮らすバンガロールの目抜き通り「MG(マハトマ・ガンディー)ロード」も、その名の通りガンディーにちなんで名付けられています。実はこのバンガロールのMGロードが、インドで最初に彼の名を冠した道路だったのだそうです。暗殺からわずか数週間後の1948年2月26日に改称されたことをきっかけに、以降ムンバイやコルカタなど全国各地の主要都市にも同じ名前の通りが広がっていきました。
さらに身近な例が、インドの紙幣です。現在流通している紙幣は500・200・100・50・20・10・5ルピーの7種類で、そのすべてにガンディーの肖像が描かれています。買い物のたびに手にするお金にも、彼の存在が刻まれているというわけです。
よくある質問
A. インド独立運動を率いたマハトマ・ガンディーの誕生日(10月2日)を記念する、インドの国民の祝日です。
A. ガンディー自身が禁酒を訴えていたことに由来すると言われています。彼の思想を尊重する形で、当日は全国的にお酒の販売・提供が禁止されています。
A. ガンディーが提唱した非暴力の抵抗運動の思想です。「真理の把持」を意味し、彼が生涯を通じて実践した考え方の核となるものです。
まとめ
ガンディー・ジャヤンティは、インドという国の成り立ちを知るうえで欠かせない一日です。ただの祝日として通り過ぎるのではなく、背景にある歴史を知っておくと、インドでの暮らしや旅行がまた違った視点で見えてくるかもしれません。


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