【インド】ラクシャー・バンダンとは?「ラーキー」に込められた兄弟姉妹の絆

インドの行事

次のワクワクする予定、もう決まってますか? どうもSINK夫婦です。

今回のブログは、インドの行事「ラクシャー・バンダン」についてです。

Raksha Bandhan(ラクシャー・バンダン)は、兄弟と姉妹の絆を祝うインドの行事です。姉妹が兄弟の手首に「ラーキー」という紐を結び、兄弟の無事を願います。私たちはこの行事を、いつもお願いしている運転手さんとの車内での会話で教えてもらいました。ちなみに2026年は明日の8月28日がその日だそうです。

ラクシャー・バンダンとは

「ラクシャー・バンダン」は、ヒンディー語で「保護の絆」という意味です。ヒンドゥー教の祭礼で、兄弟と姉妹の関係を祝う行事として知られています。ヒンドゥー暦のシュラーヴァナ(サーワン)月の満月の日に行われます。そのため太陽暦では毎年日付が変わり、だいたい7月〜8月ごろに巡ってきます。インドで暮らしていると、こうした行事の存在を街の様子や人との会話からふと知ることがあります。今回もまさにそのパターンでした。

由来にまつわる神話

ラクシャー・バンダンの起源には、いくつかの神話が伝わっています。よく知られているのは、叙事詩マハーバーラタに登場するエピソードです。クリシュナ神が指を負傷した際、王妃ドラウパディーが自分のサリーを裂き、手首に巻いて出血を止めたそうです。クリシュナはその行いに心を動かされ、ドラウパディーを一生守ると誓ったと伝えられています。

別の説では、神々の王インドラの妻シャチーが、夫の戦勝を願って手首に紐を結んだことが由来ともいわれています。どちらが正しいというよりも、地域や伝承によって語られ方が違うようです。

「ラーキー」に込められた意味

私は最初、指輪のようなものを贈り合うのかなと思っていました。ですが、実際は違いました。「ラーキー」とは、姉妹が兄弟の右手首に結ぶ紐のことです。イメージとしては、ミサンガのような装身具に近いものです。姉妹はラーキーを結びながら、兄弟の無事や幸運を祈願します。そのお返しとして、兄弟は姉妹に贈り物をするのだそうです。

どこでも売っている、デザインもさまざま

運転手さんいわく、ラーキーはその辺の店でも普通に常時売っているそうです。デザインも豊富で、蝶々やピーコックなど、モチーフもいろいろあるとのことでした。ちなみにピーコック(孔雀)は、クリシュナ神の象徴としても知られています。伝統的なモチーフの一つとされているようです。また、色によって意味合いが異なるとも教えてもらいました。詳しい色の意味までは聞けなかったのですが、それだけこの行事が生活に根付いているのだと感じました。

時代とともに変わる「保護」の意味

都市化が進み、兄弟姉妹が離れて暮らすことも増えました。そのため、ラクシャー・バンダン本来の「保護」という意味合いは、以前より薄れてきているともいわれています。ただ、意味合いが変わっても、行事そのものがなくなったわけではありません。むしろ、離れて暮らす家族が互いを思い出すきっかけとして、今も大切にされているようです。

運転手さんが教えてくれた、家族への想い

私たちがラクシャー・バンダンについて知ったのは、いつもの帰宅の車内でのことでした。道中では、運転手さんがいろいろな話をしてくれます。運転手さんは末っ子だそうで、小さい頃は、お姉さんからラーキーをもらっていたとのことでした。最近は兄弟が近くにいないため、特に何もしていないそうです。ただ、「近くにいたらやると思う」とも話してくれました。何気ない一言でしたが、遠く離れていても変わらない家族への想いが伝わってくるエピソードでした。

ちなみに私たち夫婦は運転手さんとすごく話すよね!って周囲から不思議がられるくらいよく話しているそうです。

まとめ

ラクシャー・バンダンは、兄弟と姉妹の絆を祝うインドの行事です。「ラーキー」と呼ばれる紐を通じて、互いを想い合う習慣といえます。血のつながりだけでなく、心のつながりも大切にされている点が印象的でした。こうした行事について、教科書的な情報だけでなく、日々の会話の中から教えてもらえるのは、インドで暮らしているからこその経験だと感じます。

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