【インド】国旗の意味とは?三色とアショーカ・チャクラの由来を解説

インドの行事

次のワクワクする予定、もう決まってますか? どうもSINK夫婦です。

今回のブログは、インド国旗に込められた意味についてです。

インド国旗「トリランガ」の基本デザイン

インドの国旗は「トリランガ(三色旗)」と呼ばれています。上からサフラン色・白・緑の三色が横に並び、中央の白帯には青い法輪「アショーカ・チャクラ」が描かれたデザインです。街の装飾や家庭の玄関先などで日常的に目にする旗ですが、恥ずかしながら私たちも、それぞれの色や模様にどんな意味が込められているのか、きちんと理解していませんでした。特に8月15日のインド独立記念日が近づくと、自宅の玄関先に国旗を掲げる家庭が増え、この旗を目にする機会も一気に増えます。せっかくインドで暮らしているので、今回はあらためて国旗の意味と由来を調べてみました。

三色に込められた意味

現在の公式な解釈では、サフラン色は勇気と犠牲、白は平和と真実、緑は繁栄と信頼を表すとされています。緑については、農業国としての豊かな大地や実りを連想させる色ともいわれます。一方で歴史的には、サフランをヒンドゥー教、緑をイスラム教、白を両者の和解の象徴とする見方もありました。特定の宗教を連想させないよう、現在は前者の中立的な意味が公式に採用されています。多宗教国家であるインドらしい配慮だと感じました。

中央の法輪「アショーカ・チャクラ」とは

国旗の中央にある青い模様は、太陽ではなく「アショーカ・チャクラ(法輪)」と呼ばれるものです。紀元前3世紀、インドをほぼ統一した仏教王アショーカが、仏教の聖地サールナートに建てた記念柱の「獅子柱頭」に刻まれていた法輪がモデルになっています。「ダルマ(法・真理)」を象徴する車輪で、24本のスポークは1日24時間、絶え間ない前進を表すといわれています。静止ではなく「動き続けること」自体に意味が込められているそうです。

ガンディーの糸車から法輪への変遷

実はこの法輪、独立運動の当初のデザインではありませんでした。ガンディーが1921年に提案した旗の中央には、イギリスの機械織物に対抗し自分たちで綿を紡ぐという自立の象徴として、糸車(チャルカ)が描かれていました。ただ独立直前の1947年、「国旗は特定の運動や団体を象徴すべきではない」という判断から、ネルーの提案でアショーカ・チャクラに差し替えられています。ガンディーはこの変更に不服だったとも伝えられており、一枚の国旗の裏にも独立運動の複雑な歴史があることを知りました。

【体験談】サールナートで実物を見ていた

以前サールナートを訪れた際に撮った写真です。当時はこれが何なのか、正直あまり理解しないまま眺めていました。ただ、周りにいたインドの方々が代わる代わる熱心に写真を撮っていたのは、なんとなく覚えています。あとから調べてみて、あの獅子と法輪こそが、毎日目にしているインド国旗の中央にあるものの実物だったと知りました。知らずに見ていたものの正体があとから分かる、という経験は海外生活ならではだと思います。

まとめ

インド国旗の三色とアショーカ・チャクラには、それぞれ独立運動の歴史や多宗教国家としての配慮が込められていました。普段何気なく目にしている旗も、意味を知ってから見るとまた違った印象になります。サールナートで実物を見ていたことも、今回あらためて調べてみて初めてつながりました。インド生活の中で、こうした「知らずに見ていたもの」を見つけたら、またこのブログで紹介していきたいと思います。

よくある質問

Q. インド国旗の三色にはどんな意味がありますか?

A. 公式にはサフラン色が勇気と犠牲、白が平和と真実、緑が繁栄と信頼を表すとされています。歴史的には宗教を象徴する色として語られたこともありますが、現在は中立的な意味が公式に採用されています。

Q. 国旗の中央にある模様は何ですか?

A. 「アショーカ・チャクラ」と呼ばれる法輪です。サールナートの獅子柱頭に刻まれた模様がモデルになっており、24本のスポークは1日24時間、絶え間ない前進を象徴するといわれています。

Q. もともとは違うデザインだったのですか?

A. はい。独立運動の当初は、自立の象徴として糸車(チャルカ)が中央に描かれていました。独立直前の1947年に、特定の運動を象徴しないようアショーカ・チャクラへ変更されています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました