次のワクワクする予定、もう決まってますか? どうもSINK夫婦です。 今回のブログは、インドで暮らしていて感じる空気の汚れについてです。
バンガロール在住の日本人夫婦(SINK)として生活しています。「バンガロールはまだマシ」という声をよく耳にします。実際のところどうなのか、体感と数値の両方から整理してみます。
バンガロールの空気、実際のところ「マシ」なのか
バンガロールの空気は、インドの他都市と比べれば確かに汚染度は低めですが、日本にいた頃の感覚でそのまま過ごせるわけではありません。
IQAirのデータでは、AQIは普段「普通」の範囲で推移することが多く、これはWHOが定める年間の目安値を大きく上回る水準です。「インドの中では低い方」でも、「きれい」とは言えないというのが実感です。
その象徴が、自宅の空気清浄機です。フィルターが汚れるスピードは、日本にいた頃とは比べ物にならないほど早く、「まだまだ大丈夫」という感覚でいると油断してしまいます。こちらではフィルターがすでにくすんだ色になっていることも珍しくないのです。
そのため空気清浄機だけに頼らず、週2回メイドさんに床をモップ掛けしてもらっています。掃除機では取りきれない細かい粉じんも、水拭きならある程度落とせます。
窓を開けて寝るのは「換気」になっているのか問題
夜、窓を開けて寝る習慣がありますが、これが本当に「換気」になっているのか、正直なところ疑問に感じています。
外の空気そのものが完全にきれいなわけではありません。窓を開けると室内の空気は入れ替わっているのでしょうか。それとも外の汚れた空気を招き入れているだけなのか、正直判断がつきにくいのです。日本にいた頃は「換気=窓を開ける」に疑問を持ったことがなく、インドに来て初めて感じた違和感です。この点については、まだ明確な答えを持てていません。
北インド・バラナシで実感した「本当にひどい空気」
バンガロールが「まだマシ」だと感じるのは、北インド訪問の体験があるからです。
以前バラナシを訪れた際、その日はたまたま空気の状態が悪い日にあたりました。空がほぼ真っ白に見えるほどでした。景色が霞んでいるというよりも、視界全体が白く覆われている感覚でした。さらに匂いも強く、ホテルの外に出ると煙たさを感じる場面もありました。「これは体によくなさそうだ」と直感的に思うレベルで、バンガロールで感じる汚れとは明らかに種類が違うと感じました。
実際、バラナシを含む北インドの都市には、こんな記録があります。過去には、PM2.5が250µg/m³を超える「危険」レベルに達した記録もあります。特定の時期は、通常でも100µg/m³超えの日が続くとされています。体感として感じた「ひどさ」には、数値的な裏付けもあると言えそうです。
バンガロールと北インドの違いを数字で見る
インドの都市は、世界の大気汚染ランキングの上位に並ぶことが多いです。2025年のIQAir報告によれば、世界最汚染都市はデリー近郊のロニでした。その年間の平均PM2.5濃度は、WHO基準値の20倍以上だったとされています。
バンガロールは同じ指標で見ると「中程度」の範囲にとどまることが多いです。両者の差は、数字の上でもはっきり表れています。
インド全体で見るとどうなのか
バンガロールや北インドに限らず、インド全体でも大気汚染は深刻です。IQAirの2025年の報告によると、インド全体の年間平均PM2.5濃度は48.9µg/m³でした。これはWHOの基準値の約9.8倍にあたり、世界でも6番目に汚染度の高い国とされています。季節によっても数値は変わります。雨季は下がりやすく、冬場は上がりやすい傾向があります(詳しくは後述します)。
健康面への影響については、米シカゴ大学の研究機関が2021年に公表した報告など、複数の研究で指摘されています。この水準が続いた場合、インドの平均余命は約6年近く縮む可能性があるとされました。別の研究もあります。2009〜2019年に、PM2.5関連の死者は380万人以上との研究結果があります。数字には研究ごとに幅がありますが、複数の研究が「軽視できないリスク」という同じ方向を示しています。
AQIアプリはたまにチェック
普段からAQIアプリを毎日見ているわけではなく、外出前や体調が気になるときに、たまにチェックする程度です。数字を毎日追いかけているわけではなく、「今日はちょっと悪そうだな」というときの目安にしている感覚です。
旅行で来る人が気をつけたい時期
旅行で訪れるなら、特に北インドの11月〜2月頃は空気が悪化しやすい時期です。雨季(6〜9月頃)は汚染物質が雨で流され、過ごしやすい傾向があります。一方で冬場は大気が滞留し、北インドは汚染が悪化しやすいとされています。バンガロールは季節による変動が比較的小さいものの、同じ傾向は多少あります。
旅行の日程を選べるなら、この時期を避けるだけで快適さが変わるかもしれません。
持っていくと安心なもの
特別な対策グッズを一式揃える必要はありません。普段使っているマスクを忘れずに持っていくだけで十分だと感じています。
北インドを訪れる場合や、冬場に旅行するときは、使い捨てマスクを数枚多めに持っておくと安心です。現地でも購入はできますが、種類や在庫にばらつきがあります。事前に用意しておく方が確実だと思います。気合を入れて特別な機材を揃える必要はありません。「うっかり忘れないように」くらいの感覚で十分です。
よくある質問
バンガロールの空気は本当に「マシ」なのか?
インドの他都市と比べると、汚染度は低めです。ただ、日本の感覚でいう「きれいな空気」ではありません。WHOの基準と比べると、依然として汚れているレベルです。
北インドの空気はどれくらい悪いのか?
バラナシなど北インドの一部都市に、危険レベルの汚染記録があります。バンガロールとの差は、体感でも数字でもはっきり感じられます。
インド全体で見ると健康への影響はどれくらいあるのか?
研究によって数字に幅はあります。平均余命が数年単位で短くなる可能性がある、とする報告があります。死亡者数が数百万人規模にのぼるとする研究結果もあります。軽視できないリスクだと言えそうです。
旅行でインドに行くなら、対策として何を持っていけばいい?
特別なグッズは不要です。普段使っているマスクを、忘れずに持っていくだけで十分です。
まとめ
バンガロールの空気は、インド国内で比べれば「マシ」な部類に入りますが、日本と同じ感覚で過ごせるレベルではありません。北インド・バラナシでの体験を通じて、その差をより強く実感しました。旅行で訪れる場合は、時期を意識しつつ、マスクだけは忘れずに持っていくと安心です。


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