次のワクワクする予定、もう決まってますか? どうもSINK夫婦です。
今回のブログは、バンガロールで暮らしていて気づいた「秋のちょっと変わった買い控えシーズン(Pitru Paksha)」についてです。
9月末から、街の空気が少し変わります
インドでは9月下旬から10月上旬にかけて、新しいものの購入や結婚式などのお祝い事を控える期間があります。私たちが暮らすバンガロールでも、この時期になると街の空気が少し変わるのを感じます。
これは「Pitru Paksha(祖霊祭)」と呼ばれる期間で、2026年は9月26日から10月10日ごろにあたります。ご先祖を供養する時期とされていて、この間は新しい買い物や慶事を避ける習慣が根強く残っています。宗教的な意味合いも深い期間ですが、私たち夫婦にとっては「そういえばこの時期、周りの雰囲気が少し変わるな」と感じるきっかけになりました。
日本で暮らしていたら意識することのないタイミングですが、こうして海外で生活していると、カレンダーの区切り方や「何かを控える時期」の感覚が日本とはまったく違うことに気づかされます。宗教行事そのものというより、街のリズムが変わる季節の節目として捉えると、海外生活ならではの発見だなと感じています。
Pitru Pakshaの由来と、お盆との違い
言い伝えによると、マハーバーラタに登場する英雄カルナは、生前に多くの人へ施しをした一方でご先祖への供養を行っていなかったため、死後の世界で十分な食べ物を得られなかったとされています。そこで地上に戻り、供養を受けられる期間が与えられた──これがPitru Pakshaの起源とされる言い伝えです。供養の聖地としては、ビハール州のガヤー(Gaya)が特に知られています。
日本のお盆に近い感覚もありますが、お盆が「迎え入れる」雰囲気なのに対して、こちらは「控えめに過ごす」時期という違いがあります。
ドライバーさんに聞いた「今は買い時じゃない」という話
実際にドライバーさんから聞いた話では、この時期は車や家電などの大きな買い物をする人が減るとのことでした。
新しい物を買うタイミングとしては避けられがちで、結婚式の予定を組む人もほとんどいないそうです。そのため、お店側もこの時期はあまり儲からないらしく、「今は安く買えるかもしれない」というのがドライバーさんの見立てでした。
移動中の何気ない会話でこういう話が出てくるのも、タクシーやドライバーさんと日常的にやり取りする駐在生活ならではだと思います。実際、この期間は市場や自動車販売店、不動産の取引などが落ち着く傾向があるとも言われていて、街全体が少し静かになる感覚があります。ガイドブックには載っていない、暮らしていないと分からない温度感だなと感じました。
買い控えの後に待っている「商戦モード」
Pitru Pakshaの期間中は、むしろ静かで控えめなムードです。お休みムードが盛り上がってくるのは、この期間が明けてからで、しかも徐々にというより一気に切り替わる感覚に近いです。これはインド全体に共通する流れです。
Navratri、Dussehra、Diwaliと祭りが続き、インド全体が1年で最大級の商戦期に入ります。買い控えていた分の消費が一気に動き出すようなイメージで、街の雰囲気もがらっと変わります。
静かな買い控えシーズンから一転、街中がセールや装飾で賑やかになっていく落差は、日本のブラックフライデーのような一時的な販促イベントとはまた違った、季節そのものが切り替わるような感覚に近いです。このあたりの祭りについては、それぞれ別の記事で詳しく書く予定なので、ここでは「買い控えの後にこういう大きな流れが待っている」というくらいに留めておきます。
まとめ
住んでいるからこそ気づけた、インドの秋の「買い控えシーズン」。
私たちSINK夫婦自身は、この行事に合わせて何か特別なことをしているわけではありません。買い物を控えるといったことも、これまで特に意識していませんでした。ただ、こうして意味を知った以上は、大きな買い物のタイミングを少しずらしてみるなど、この文化にさりげなく寄り添う行動はしてみようかなと思っています。
大きなニュースになるような話ではありませんが、こういう小さな気づきの積み重ねが海外生活の面白さだと感じています。次回は、この後に続くお祭りシーズンについても書いていく予定です。


コメント