バンガロールパレスから少し歩いた場所には、マンゴーのシーズンだけ出現する「マンゴーストリート」が存在します。20〜30店ほどの露店がずらりと軒を連ね、色とりどりのマンゴーが山のように積み上げられている光景は圧巻です。今回はせっかくだからと後先考えずに大量購入してきたので、価格交渉のリアルな結果や、その場での試食レポート、そしておまけで挑戦した種の発芽記録まで、まとめてご紹介します。
ジャヤマハル・ロードが「マンゴーストリート」に変わる季節
20〜30店が軒を連ねるマンゴー市場
バンガロールパレスのすぐそば、ジャヤマハル・ロード(Jayamahal Road)沿いは、マンゴーのシーズンになると普段とはまったく違う表情を見せます。だいたい4月から6月ごろまでの短い期間だけ、道の両側に20〜30店ほどの露店がずらーっと並び、まるでマンゴー専門の商店街のような雰囲気になるのです。

近づいてまず驚いたのは香りでした。何種類ものマンゴーが台の上に山積みにされていて、その前を通りかかるだけで、甘くて濃厚な香りがふわっと漂ってくるのです。
そんな光景を目の前にすると、財布のひもがゆるんでしまうもの。実際、私たちも「せっかくだから」という気持ちに負けて、後先考えずにたくさん買ってしまいました。※買いすぎて最後は無理やり食べてました。
価格交渉、結局は謎のまま

インドの市場では、値段交渉(バーゲニング)が当たり前の文化としてよく知られています。今回もせっかくなので交渉に挑戦してみましたが、正直なところ、それが本当に「安かったのか」は最後まではっきりしませんでした。店員さんは確かに少し値引きしてくれた様子でしたが、そもそも現地の相場観が分からないため、その値引きがどの程度お得だったのかは判断がつかなかったのです。
ただ一つ確実に言えるのは、日本人の金銭感覚からするとかなり安いということです。アルフォンソ種でも1kgあたり150〜250ルピー(約255〜425円)ほどが目安なので、日本のマンゴーの価格を考えると、やはり破格と言わざるを得ません。
実食レポートと、まさかの種から発芽チャレンジ
その場で剥いてもらって実食
このマンゴーストリートのお店では、その場でマンゴーを剥いて試食させてもらえるのも魅力のひとつです。ただ実は、少し迷う瞬間もありました。というのも、マンゴーを剥くのに使っていた包丁が、あまり清潔そうに見えなかったからです。
とはいえ、ここまで来て食べないという選択肢はなく、結局は欲に負けて試食させてもらいました。そして、その味は文句なしに美味しかったです。濃厚な甘さとみずみずしさが同時に押し寄せてくる感覚で、正直これまで食べたどのマンゴーよりも印象に残る一口でした。

ちなみに、インドで栽培されているマンゴーの品種は1,500種類以上とも言われています。今回買ったものだけでも、色や形、香りが微妙に違っていました。代表的な品種を簡単にまとめると、以下のような特徴があります。
- アルフォンソ(ハプス):「マンゴーの王様」と呼ばれる高級品種。濃厚な甘さと香りが魅力です。
- バンガナパリ:大きめのサイズで繊維が少なく、上品な甘さが特徴です。
- トタプリ:先端がとがった独特の形。酸味があり、ジュースにも向いています。
- ラスプリ:なめらかな果肉で、ジュースやシェイクにぴったりの品種です。

こうして見ると、一口に「インドのマンゴー」と言っても、品種によって味わいがまったく違うことが分かります。次にマンゴーストリートを訪れるときは、品種を意識して選んでみるのも面白そうです。
食べ終わった種は、捨てずに発芽にチャレンジ
そして今回、食べ終わったあとの種も、せっかくなのでそのまま捨てずに育ててみることにしました。まずはペットボトルを使った水栽培からスタートし、少し芽が出てきたタイミングで土に植え替える、という方法を試しています。土にいきなり埋めるよりも発芽の様子を目で確認しやすく、初めての種まきでも安心して進められました。
しばらく水につけたまま1か月ほど様子を見ていたところ、なんと芽が出てきたのです。

小さな双葉から茎が伸び、葉っぱが少しずつ色づいてきている様子を見ると、なんだか愛着が湧いてきます。ベランダでマンゴーが育てられるのも、常夏に近いインドの気候ならではの楽しみ方かもしれません。ちゃんと育つかどうかはまだ分かりませんが、今後の成長記録もまた別の機会にご紹介できればと思います。
インドマンゴーの意外な豆知識
最後に、インドとマンゴーの関係について、意外と知られていない数字を少しだけご紹介します。
- インドは世界最大のマンゴー生産国。1,000種類以上の固有品種を持ち、世界生産量の約45%を占めています。
- ところが輸出量はわずか1%未満。14億人分の国内需要が大きすぎて、生産されたマンゴーのほとんどは国内で消費されてしまうのです。
- 輸出先トップはUAE。海を渡ると価格も跳ね上がり、アルフォンソは現地で1kgあたり2〜4ドルほどでも、ロンドンでは15〜30ドルまで値上がりします。
- 生産量では圧倒的なインドですが、輸出量の世界トップは実はメキシコ。「作る国」と「売る国」が一致しないのも面白いポイントです。
まとめ
バンガロールパレス近くのマンゴーストリートは、シーズン中だけ現れる特別なスポットです。20〜30店が立ち並び、香り高いマンゴーが山積みにされている光景は一見の価値があります。価格交渉の結果は最後まで謎のままでしたが、日本の感覚からすると十分すぎるほど安く、味も抜群でした。
もしバンガロールでマンゴーシーズンに当たったら、ぜひこのストリートに足を運んでみてください。


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